あ む 🦈☔️

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「夜空を駆ける」

寝る前、カーテンを開け夜空を見上げる。

いっそこのままあの一番星になりたい。

なんて叶わない願いに手を伸ばしてみる。

馬鹿らしくなって布団に潜る。

そして夢を見た。

誰かと手を繋いで夜空を駆ける夢。

手を繋いでいるのは誰かわからない。

でも彼女は悲しそうに涙を流していた。

真っ黒で絹のような髪を月明かりに照らし、大きくぱちりとした瞳が目立っていた。

彼女は誰?

そして目が覚めた。

あの夢は定期的に見る。

彼女は一体誰なのか全く分からなかった。

そんなこんなで数年後、高校生になった。

今日は女の子が転校してくるらしい。

対して興味もないから適当に拍手でも送る。

下を向いていた顔を前に向けた。

夢で見た彼女が立って自己紹介をしていた。

彼女は僕と目があうなり、目を見開き驚いたように声を出す。

「貴方、何処かで会った?」

僕は確信した。

夢で涙を流していたのは、彼女だ。

彼女はまた涙を流し僕に跳んでくる。

ずっとこうなる運命だったんだね。

2/21/2025, 2:17:18 PM