松毬

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「ねぇ、ほんとにいいの?」
「うん、俺置いてかれるの嫌だし。」
「でもお前は、まだやりたいこといっぱいあるでしょ?俺なんかと違ってなんでもできるし、顔も綺麗だし、残ってても損はないと思うよ。」
「お前がいないとなんも出来ないよ。だから一緒にいってもいい?」
「…。わかった。一緒にいこう?」

夜明け前、俺らは消えていく星たちと共にこの世から姿を消した。砂浜に靴を置いて。


『夜明け前』

9/13/2022, 2:44:33 PM