頭の悪い高校生

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真っ赤な薔薇の花束を持って 、
僕は 彼女との待ち合わせ場所へ向かう 。

この花束を渡したら 、彼女は 一体どんな反応をするだろうか 。
恥ずかしがられるだろうか 、
それとも 、素直に喜んでくれるだろうか 、
今どき花束なんて 、と 思われてしまうかもしれないが 、彼女はそんな性格では無い 。
だからこそ 、僕は あえて 、真っ赤な薔薇の花束を選んだのだ 。

そんな矢先 、プーッ と 。クラクションのような 、大きな不快音が脳に響き渡たった次の瞬間 、
ゴンッ と鈍い音がなったと同時に 、焦りや叫び声を上げる周りの人達の声が 聞こえる 。
僕は 轢かれたと理解するまで 、ほんの少し時間がかかった 。
不思議と痛みもない 。こりゃ重症だな と 、苦笑する余裕は もちろん無かった 。

最後に僕の視界にうつったのは 、
真っ赤に染まっている薔薇の花びらだった 。

Fin .

2/9/2023, 11:23:46 AM