私には愛が何かわからない。
よく映画や小説のタイトルに「愛を叫ぶ」なんてものがあるけれど、さて、それは本物の愛なのだろうか。
人はよく愛しているなどと言っておきながら平気な顔で浮気をする。
人を裏切る。私には海や崖で愛を叫んでいる人は自己暗示なのではと思ってしまう。
だから私には愛なんて不確定なものは信じない。あるかどうかもわからないものを叫ぶなんてもってのほかだ。
人からは冷たいように思われるかもしれない。さみしい人間、かわいそうな人。そう思われるかもしれない。
けれどそれが僕で、この事実を変えることはできなくて、ウソを付いて愛を信じている風を装うことはできるかもしれない。
もしかすると他の人もそうしているだけで実際のところは理解なんてしてなくて、心の底では信じてなんかいないのかもしれない。
そう思うと僕は余計に悲しい気持ちになる。そんなのは虚しいだけじゃないのか。
そんなありはしないものを信じて、頼って、言葉を吐いて、そんなのはあまりにも悲しい。
無意味に等しくて、無いに等しくて、、、
きっと愛とはある方が都合が良くて、ある方が道徳的で優しい。
だからみんなは信じることにした。あることにした。
ならば僕はそんなものを叫びたくはない。
愛を信じるでもなく探すのでもなく生み出したい。
それが私の今の気持ちだ。
5/12/2024, 5:14:32 AM