彼とわたしと

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   “空を見上げて心に浮かんだこと”は…、
そういえば…人は死ぬと空に還るのだった。私が死んで空に還ると、この広い空から誰をも見下ろすことができるのだろうか?。そうするときっと、歩く彼も、どこかに寄り道する彼も、それ以外の全ての彼をも見守ることができるということか。つまり、死んだ後でも、彼を堪能することができる。

   こんなの…最高の幸せすぎないか、?

 ここまで彼がいる幸せを綴ってきたけれど、この世からそもそも彼が居なくなってしまったらどうだろう?ただ生きていたとしても”私を照らしてくれる”人が居ないのはきっと寂しいだろうし、死んだとしてもその後の世界で楽しいと思えることは見つけられそうにない。なぜなら、生きている中さえ”光”が見つけられないのに、死んだ後に光があるかどうかなんて探す気力は到底湧かないからだ。

 結局、私が“空を見上げて心に浮かんだこと”は、彼がいつまでも私の中で光輝いていているということだろう。彼が居なければその一筋の光は指すことがなく、それらは他の誰かで補えるような物ではない。空よりも圧倒的に広い彼の心を想像しながら、今日も布団の上で、優しい眠りにつく。

7/16/2024, 11:48:30 AM