あの日のことは、多分、一生忘れないと思う。
だって、
だって、、
僕の、大切な人が、居なくなる前に残した言葉は、…僕にとって、一生を変えるきっかけとなったものだから。
温かいあの人との思い出は、もう二度と、更新されることは無い。
今となっては、あの人は元から存在しなかったのではと思うほど、儚い終わり方だったと思う。
だって、彼女の存在を証明するのはもはや、色褪せたこの手紙しか無いのだから。
僕の手に触れるものは、皆、褪せていく。
儚く、また、繊細に。
大丈夫。あの人もそれらと同じだったと思えば良い。
思えば、良いのだ。
そう、思えば。
愛していました。あなたのこと。
(“あの日の温もり”)
2/28/2025, 11:13:37 PM