ぐずついていた天気は次の太陽を連れてくる。水の痕跡は大気に残されたまま、静かに天に帰り続けているのがわかる。眩しい季節も、雨に濡れる路面も、肌に感じている温度すらそこに存在する空気を生み出している。時間をかけた一日のはじまりとおわり。明日を失うこの土地は、記憶を抱いたまま水底に沈む。わずらいがもたらした眠りについている、あなたのおもいでと一緒に。
5/4/2023, 1:51:33 AM