お題 : 春爛漫
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【 分からない人向け 】
読み方 : 春爛漫(はるらんまん)
意味 : 春の花が咲き乱れ、光に満ちた様子を表す言葉。
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「よかったぁ……偶然ニュース見てて。今日、桜の満開予想されてた日だったからさ」
春休みだと言うのに、人があまり少ない通り。
昔のこの季節も爛と一緒に来た日のことを思い出す。たしか、ここは叫びたくなるぐらい人が多かった。
だけど、何故か今日は少ない。いや、これから人が来るのかもしれないけど。
『早めにきて正解だったなぁ……色々買ったし、桜見ながら食べよ!!お腹すいた!!』
「はいはい、食いしん坊め……"花より団子"とはまさに爛のためにある言葉だよね」
『花があるからこそ食べ物の美味しさが際立つんだって。だから桜は必要なの。花粉はいらないけど』
「そのワードやめて。鼻水出てくる……」
『俺も移るからそんなこというのやめてよ!!』
____爛はいつも多忙で、休みなどない人だ。
丁度……2年前だったか。
久しぶりに顔を合わせた時、ものすごく疲れ切っていた彼にふと「花見」の誘いをしたのがきっかけだった。
それから毎年、この季節には爛と春の花を見に行くようになったんだ。
「写真、撮った?」
『うん、撮った!!!早く食べよ!!お腹すいた!!』
「さっきも聞いた気がする……ま、それじゃあ」
『いただきます!!』
……………ニュースの通り、今日は本当に満開だった。
そして、有り得ないぐらい晴れている。まるで、真夏の日差しのように明るい。
そんな中、1人楽しそうに笑顔を咲かすものが目の前に。
2年前も、去年も、今年もいつも思う。爛は、本当に笑顔が素敵な人だ。
だから、また来年も桜の下で話したいと思ってしまう。
『……真白、めっちゃ笑顔じゃん。そんなに俺といることが楽しい?』
「え?んー………そうかもね」
『え、珍し……明日大雪?』
「てか、俺より爛の方がにっこにこだと思うんだけど」
『これは食べ物が美味しいだけで………』
______頭、桜ついてる。
『って、また笑ってる!!え、なに?なんか変?』
「えー?いやぁ……内緒」
『なに!?教えてよ〜!!!』
来年も、爛と一緒に春爛漫な空間で笑い合えたら。
3/27/2025, 10:47:52 AM