エドミヤ

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『逆さま』

昼下がりの授業は眠くなる。特に窓際の席に座る私は注意が必要だ。満腹感と暖かい日差しがあいまって眠気が誘われる。

今日の授業も退屈だ。既に眠気はピークに達している。いっそのこと寝てしまおうか。頬杖をついてぼんやりと晴れ渡った空を眺める。

その瞬間、窓越しに逆さまの笑顔を見た。日差しが遮られ、顔に影が掛かった。瞬きをするとその笑顔は消えていた。次いで何かが激突したような破裂音が響き渡った。

12/6/2024, 10:55:48 AM