雷が鳴ると、どうしても咄嗟に窓の外を見てしまう。光と音を何秒か数えて、遠いだろうことに安心して息をつく。もう手が震えることはない。ゆっくりと瞬きをしながら、紅茶を淹れる。雷で思い出すのは、君の小さな手の温度。動けなくなった僕を机の下まで引っ張って、しゃがんで、ぴったりくっついて。もうだいじょうぶ、だなんて言う君の手の温かさに、それからずっと救われている。お題「怖がり」
3/16/2026, 3:54:03 PM