幼少期の私は金平糖を星の欠片だと思っていた。小さくて、さまざまな色があって、甘くって。
今思えばそんなことありえないのに、あの幼少期独特の想像力と創造する世界は唯一無二で、大人に近づけば近づくほどにその世界は荒んで、歪んでいく。現実を見るからだ。
白い息が口の端から漏れ出す。冬は夜空がよく澄んで、星の瞬きが強い。
コンビニで何か温かいものでも買おう。暖房のよく効いた店内を物色していると、幼い頃見慣れた想像の塊を見つける。
今日ぐらいは、童心に返ってもいいでしょう。
あの流星のかけらを口に放り込む。
2025/01/27 #星のかけら
1/10/2025, 8:26:28 AM