子供のように
大粒の涙を流して
いやだいやだと周りの目など気にせず大きな声で叫ぶ貴方
行き交う人々の視線はどれも奇異なものを見る目で
けれど貴方はもちろん、私もその目を変える行動を起こすことは出来なかった
「なんで!?なんでそうなるの!?」
「ごめん」
私は謝ることしか出来なかった
そうする事でしかこの先に行けないから
「違う選択肢もあるかもしれないのにっ」
奥歯が音を鳴らす程に歯を噛みしめて
どうにか今を変えたいと必死に訴える貴方を
もう受け止めてあげることができない
大丈夫、少し経てば私の事なんか忘れて
新しい恋人を作って貴方はまた笑う
その未来に私は寄り添えないから
「さよなら、愛してたよ」
10/13/2023, 11:02:46 AM