お題:夢と現実 闇に体を預け、ふわふわと漂っていた。 空間に一切の温みはないのに、底冷えする気配はない。 ここはどこだろう? 空から光が差しこむ。 まるで白い槍が降っているかのように暴力的だった。 槍の雨に飲みこまれ、自然とまぶたが開く。 私は白い部屋にいた。 ざわめきだす聞き慣れた声。 つんとしたアルコールの匂い。 ああ、私は帰ってきてしまったんだね。
12/4/2023, 12:50:36 PM