「明日大丈夫?」
「大丈夫だいじょー……あ」
「あって言うな怖い」
「……絵日記忘れてた」
「最悪じゃん」
「い、いや印象的な日を2日分だけだからまだいけるまだいける」
「っても今年本当に何処にも行けなかったろ」
「山で沢山遊びましたの体にする!」
「いいのかそれで……ん?ならさ、日記に暗号仕込んでみないか。こう、コレとコレ合わせると文章出てくる的な」
「え、なにそれホラゲじゃん。やるわ。仕込むならやっぱこの辺にこう」
「天才じゃんね」
「でっしょ!」
「……気づいてくれると良いね」
「ね」
‹夏の忘れ物を探しに›
「おまたせー」
「お疲れ。聞いた?今年も残暑ヤバいらしいよ」
「聞いたー。もー、四季じゃなくて二季じゃない?」
「わっかる、春秋物着れるタイミングが秒過ぎる」
「ねー。はーぁ、夏終わるってまーじぃ?」
「本当、後半日したら学校とかマジで」
「12時間後ならまだワンチャン寝てない?」
「甘い甘い。準備と早寝が要るんだから、実質前夜からスタートよ」
「それはわからんでもなーい!」
「でしょ。で、どうする?」
「『来た』と『答え』は同じでしょー?」
「一応ね。ありがと」
「良いよー、お誘い嬉しかったもん」
「んふふ、じゃあ行こっか」
‹8月31日、午後5時›
ひとりで十全だと思いました
ふたりで満足だと思いました
さんにんよにんごにんろくにん
幸せだと思いました
ずっとそう思っていたかった
やがてひとりにかえるとき
惜しみ想うか想いを捨てるか
けれどひとりにかえったとき
きっと同じには思えない
‹ふたり›
心象風景はきっとそれは
最近よく見る夢の話
心象風景はきっとそれは
精魂尽くした作品の事
心象風景はきっとそれは
最も思い出深い光景
心象風景はきっとそれは
きっと、きっとそれは、
一番一番綺麗な素敵な
場所であると信じていたい
‹心の中の風景は›
9/2/2025, 9:54:29 AM