泡藤こもん

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つらい。とてもつらい。
「私のどこが悪かったのだろう」「何か、間違ったことを口にしたかな」「もしかしたら、別の誰かがいたずらで操作したのかも」
そんな風に理由を探しながら、胸はきりきりと痛んで仕方ない。
私にとっては傍にいることが当たり前で、かけがえのない日常であったのに。あの子にとってはどうでもいい何時でも投げ捨ててしまえるものだったんだ。
目頭が熱い。でも、涙が出る程じゃない。眉間に寄った皺のせいで、頭に上った血が冷めそうにない。
「大好きだったのに」
口惜しみの呟きがこぼれる。顔も知らない、この地球の誰かのことを思う。
『ブロックされています』

6/3/2023, 11:45:28 AM