夢が覚める前に
夢のような時間を過ごした記憶は、だいぶ前になる。ただ一緒にいるだけで、幸せな気分になる。そんな人が、かつて私にはいた。後にも先にもその人だけだった。
人見知りの私にとって、ずっと話していても飽きないくらい、話しやすかった人。隣にいても緊張することもないし、安らぎを与えてくれた人。そんなひと時がどんなに大事だったか、今は痛いほどわかる。
私が一緒にいたいと思う人は、男女問わず数人しかいない。普段は隣に人がいるだけでも不快だし、たくさんの人混みの中にいれば、気分が悪くなる。
そんな人がまた現れたら、至福のような夢が続いてほしいと思う。いい大人が恥ずかしげもなく、このように思えるのは、両親の介護の影響もあるだろう。
人は1人では生きてはいけないことを、介護を通じて教えられた。老いていく両親を見ると、支え合って生きていくことが、どんなことよりも心の支えになる。
夢が覚める前に、至福の時間を大切に守り続けていく。私が思う最高の人生を送るために。
3/20/2026, 12:29:21 PM