村雨 / slump

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[※hrak二次創作/A成代/FGO×hrak.3/BLD]

《諸注意》
※最早別人(キャラ崩壊)/型月産A(中立・中庸)/尻切れトンボ/リハビリ品/

▷型月産A【CV:神■浩■】
185㎝(槍ニキと似た体格/逆三角形)/肉が付きにくくて若干肋骨浮いてるのにそこそこ力が強い/薄っぺらい癖に無駄に頑丈/バスターよりクイック・アーツ型、星を出して殴るタイプ/AFO時の自分の声(CV:大■明■)が嫌い(特別意訳:征服王を貶しているみたいで物凄く嫌)/瞳はオルタ系鯖と似た系統(ハイライト無、瞳孔有、鈍色)



※BLD(念押し/CP要素:成主×ホ?)



※嫌な予感がしたら[次の投稿]をタップ推奨


[恋か、愛か、それとも]


▽作業BGM
『A1i1m1e1r / 春iはiゆiく』
『残i酷iなi天i使iのiテiーiゼ(ar/li/e R/ay Ver)』


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 ────『刷り込み』、が妥当だろうか。


 前世のSNSで稀に見かけた『■■しないと出られない部屋』と言うネタとほぼ同義の"頭の悪い"部屋に閉じ込められた際、同じく閉じ込められた相手が自分よりも一回り以上年下の子供────しかも亡き同僚の愛息と酷似した少年だとは誰も思わないだろう。背中に赤い羽根が生えていたことと、その愛息と比べて表情が異様に乏しかったことから別人だと判断できたが、よくよく話を聞いて整理してみれば『並行世界の鷹見啓吾』本人だったというオチだった。しかも犯罪者の息子で虐待児、その上公安に拾われて絶賛洗n……"ヒーローになるための勉強中"だとかなんだとか。恐ろしいほどに周りの大人に恵まれていない子供だった。……俺も他人のことは言えないが。あまり覚えていないが周りの人間曰く、俺自身も身体に夥しい傷痕が残っていたことから虐待児だと推測されていたらしいので。閑話休題。

 さて、そんな子供────以下『ホークス』と表記するが、ホークスとその部屋に閉じ込められることが結構な頻度で起こっていた訳だが、そんな中でホークスに懐かれていることに気が付いた。曰く『こんな俺に優しくしてくれて、俺自身を見てくれるから』だとか。一番信じてはいけない相手に懐いている自覚はあるのだろうかと思わず心配になったのは言うまでも無い。口八丁で丸め込まれている可能性を考えろと窘めれば、それにも嬉しそうにくすくすと笑う始末。……この程度で喜ぶとは世も末と言うべきか。俺は愛とかそう言ったものは殆ど分からないが、それでも子供を道具として仕立てることが悍ましい所業だということくらいは理解している。マシュ・キリエライトが正にその典型例だったからだ。
 だから、まぁ、どこぞの誰かの真似ではないが、自分なりに気は遣っていたつもりだった。部屋からの脱出条件が過激になって行った辺りからは特に。……それが、嫌な噛み合い方をしている気がする。

 ホークスは何を思ったか、大戦が終わって間も無くにサーヴァントとして『俺』を召喚するという、気が触れたようなことを仕出かした。詠唱も、召喚陣も、何一つ知らないはずの人間が何故サーヴァントを呼べるのか。しかも何の逸話も持たない存在を呼ぶなんて人理修復中のカルデアだからできた反則技のようなものを、何故ホークスが──?
 ……誰かに唆された以外に無い。それこそマーリンか、それとも別の何かか。何にせよその存在から聞いたことをそのまま、周囲の反対を押し切って実行した辺り狂ってるとしか言いようが無い。……後から聞いた話だが、唆したのはまさかの『シトナイ』────この世に居ないはずの『イリヤスフィール』だった。いつの間に召喚されたのかは知らないが、どうも嬉々としてホークスに魔術の手解きをしたらしい。アインツベルンの魔術師がそれで良いのか。過去に世話になった手前、あまり強く言えないが。
 それにしても、敵対し、個性を奪い、全てを壊そうとした相手にすることではないだろう。



「──理由、教えましょうか?」

 ホークスは楽しそうにこちらを見ながら、仰向けに横たわった俺の上で寝そべっている。他のヒーローやあの大戦で戦っていた人間が見たら卒倒するような距離感だが、どうやら改めるつもりは無いらしい。服を着ているからまだ良いようなものの、情人かのように振る舞うのはどうなのか。確かに止むを得ず一線は越えたが、お前の弟子やサイドキックが見たら絶句するどころじゃ済まないだろう。全く気にする素振りを見せないのは大問題でしかないと思う。

「あー、またそうやって別のこと考えてる」
「"僕"に対する君の言動が不可解過ぎて──」
「一人称と話し方」
「──、……ハァ、君なぁ……俺にこの態度じゃ、ちょっと他の人間に示しが付かないんじゃないかい? 仮にも殺し合いをした相手にさ。しかも今の俺は "サーヴァント"だ。個性なんて使わなくとも、君のその細首くらい簡単に圧し折れるんだぜ?」

 言いながら目の前の首に指を這わせる。勿論本気でやる気は無いが、いい加減危機感を持って欲しい。サーヴァントは極端に言えば普通の人間よりも遥かに強い兵器だ。軽く力を入れただけで────何なら指先一つで仕留めることも簡単にできてしまうのだから。

「でも、やらないでしょ。────貴方、優しい人だから」
「…………初めて言われたなァ、そんなこと」
「んふふ。……で、理由ですけど」





「貴方のことが、好きだからに決まってるでしょ」







[恋か、愛か、それとも]



「あ、ちなみに刷り込みとかじゃないんで勘違いしないで下さいね」
「ホークス……君、趣味悪いなァ。こんな"亡霊"のどこが良いんだい」
「今を生きる俺達のために"怪物"になることを躊躇わなかった"人類の先輩"ですよ? 覚悟決まり過ぎてて情緒ぐちゃぐちゃになったし、そんなのもう好きになるしかないじゃないですか」
「そんなことで……? ちょっとさすがにチョロ過ぎないか、変な壺買わされたりしそうで心配なんだが」
「そんなことの基準バグってません? 世界の為に殺されることを選ぶって相当な覚悟でしょ。普通の感性だったら絶対にできませんよ」
「そういうものなのか」
「そういうものです。……今度は俺も連れて逝って下さいね」
「…………考えておくよ」


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勢いだけの習作(怪文書/定期)
正直書いた本人もこのホークスどっかおかしくなってると思ってます()
というか何か続いてて我ながら謎……

余談ですが、
第一再臨:AFO(頭潰される前/スーツ)
第二再臨:10代半ばの姿(ワイシャツ+スラックス+赤い首飾り)
第三、最終再臨:カルデアスタッフの制服(30代後半)
簡易礼装:カソック←イマココ
ってイメージで書いてました
ちなみにクラスは『プリテンダー(詐称者)』です

6/5/2025, 6:19:37 AM