「あのね、██ちゃん」
「何、何でそんな深刻そうな顔してんの」
「もし、私が死んじゃったら、どうする?」
「アンタが死ぬ?また変な事言って…全く想像付かないっての」
そう笑う貴方は、昨日、不慮の事故で死んだ。
「昨日は、星が綺麗だったね。近くにある川が流れる音と、星空。最高じゃない?」
そう喋りかけても返事は来ない。でも、喋り続ける。
「私が昨日あんな話をしたからかな。ごめん。」
「いいよ、そんぐらい。」
後ろからそう聞こえた気がした。喋れるなら一寸くらい、姿を現してくれても良いじゃない。
「生まれ変わっても、また仲良くしてくれる?」
「生まれ変わるって…はは、生まれ変わるには平均で4、5年はかかるんだよ。」
「猫になれば良いじゃない」
「ああー、確かに」
「私、あそこでずっと待ってるから。猫になったら、来てちょうだい」
「勿論」
「有難う」
そこから、彼女の返事は無くなった。
また、あの星空の下で出会えますように。
題名:星空の下で
───────フィクション───────
4/6/2024, 3:07:06 AM