物語の世界に身をあずける時はいつも悲しかったり疲れていたりする。
現実世界でのイライラや傷ついたこと、つまらない日常を忘れてどんどん読み進めていく感じが心地よくてやめられない。文字を目で追いながら一喜一憂できるのがたまらなく好き。
そんな私はバッドエンドが苦手だ。
驚きのラストが!とか、このダークさがいい!とかをよく聞く。確かに物語にはハッピーエンドに向かなかったり、バッドエンドにすることでより盛り上がるものもあるだろう。
でもやっぱりハッピーエンドを求めてしまうのは主人公を自分の重ねてしまっているのか?それともただの同情?
いろんな考えが渦巻くが、バッドエンドにはバッドエンドの、ハッピーエンドにはハッピーエンドの、読者を物語につれてゆき、夢中にさせる美しい力があるのだろう。だからこそ、私は本なしでは生きていけなくなったんだ。
3/30/2024, 5:23:18 AM