#31 『歌』目を閉じれば、すぐに浮かんでくるのは母の優しい歌声。幼い頃、不安な夜にはいつも、あの温かい声が私を包み込んでくれる。歌詞はもう思い出せないけれど、、。そのメロディと、母の腕に抱かれていたときの安心感だけは、鮮明に心に残ってる。あの頃の母は、若くて、少しだけ不器用で、でも誰よりも私を愛してくれた。子守唄を歌いながら、時折、私の頭を撫でてくれたその手の温もりも、今でも忘れられない。
5/24/2025, 11:11:21 AM