愛について考える人

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手を繋いで
久しぶりの、デート。
あなたと手を繋いで商店街へ散歩。
変わらずあなたは私の手を取り、並んで歩く。
そんな、何気ないことが私にとっては宝物のように心に刻まれた。
時々ふと、多分一生、このときこの感情を忘れることがないと思えるような瞬間がある。
あなたと出会って、
「今が1番幸せかも」と何度思ったかな。
たぶん、数え切れないほど。

知れば知るほどあなたが愛しくて
もっと一緒にいたくて
あなたを知りたくて
愛したくなる。
あなたしか、いらない。
必要ない。
日常を幸せと思える心も、
お金の価値を再び考えることができたのも
信じることができるのも
全部あなたがいたから。

──いなくならないで。
寝言のような、か細い声で君の背中に呟いた。
後ろにふりかえって、見つめ合う。
あなたは何も言わず小指を差し出してくるから、私の小指を絡ませた。
そのときのほほえみが、頭から離れない。

3/21/2025, 10:03:37 AM