暗がりの中で僕は何も見えない。目が壊れている訳では無い。おそらく五感は機能しているだろう。そうでなければ、引きちぎられる足の感覚に気づきようがない。突然、光が目に刺さった。眩む。やはり目は機能していたようだ。その中にあなたがいた。手を差し伸べ、僕を助けようとする。体を奪おうとする何かから。それを感じた時、僕は理解した。「光」が強ければ強いほど、「暗がり」は深まるのだと。
10/28/2023, 12:47:46 PM