青い風が舞っている
心に身体に中に目の前に、
そして都市に風呂場に呼吸器に
青い風が舞っている
雷雨の匂いがする
大気に可視光が乗る前に聞いた予報では、確か今日は晴れだった
目が疼いている
小窓から澄んだ快晴が差し込んだように思える
部屋や自身の影が暖かい黄色を織りなした
そこに、
カナリアを見た
幻想か
今更、過日を嘆げこうとも、もう遅いのに
端から、救われようも無かったのだ
痛みは消えた
呼吸なんぞは疾うの昔に手離している
あれからどれほどが経ったのか知る由も無い
このまま浄化してはくれないだろうか
青い天使に呑まれるように、死
ねた
ら
7/4/2025, 4:01:55 PM