georgetaro

Open App

高く高く空を登る繊維
幼子だったのは遥か昔数秒前
定刻通り 一切のキモさなく
線たる線であることを強いられている
自覚的な彼らは
自身が持たない欲望にまみれ
むず痒い体表のほつれを捩っては
よじれて 解けかけて
四時の方向へと進む
秋晴れ 夕暮れ
下で寝ぼけて絡まる酩酊の兄弟達には
子供の駆け足が聞こえたらしい

行こうよ まっすぐ 圧縮へ 
重力を捨て大気圏越えて
天体掠める光のように
行けるよ まっすぐ 圧縮へ
どやされても気にせず
潰れても面倒がらず
立ち上がる
湿気るまでは飽きぬ 性分だからこそ

10/14/2023, 2:14:19 PM