始まりがあれば終わりがある。なければならない。
だからそれは安息。それは恐らく救い。
あっちなんてあってほしくない。だって先生だって休みたいだろうから。身体がないなら薬もない。でも心は?だからあっちなんてあってほしくない。
馬鹿が死んだら治るだろうか。死んだら欲望が浄化されるだろうか。だからあっちにはあってほしくない。
寒さも暑さもないなら、きっと適温もない。
身体がないなら重力もない。どこまでも飛んでいってしまう。うっかり跳んだら二度と会えない。そんな悲しいところ、あってほしくない。
身体がないなら酔いようもない。酔わずにどうやってやっていくんだい?
苦痛がないなら愉悦もない。悲しみがないなら楽しさもない。怒りがないなら赦しもない。憎しみがないなら愛もない。そんなところ、あってほしくない。
摩擦がないなら字も書けない。絵も描けない。そうしなければやってられない人はどうするの?
ああ、野暮だ。野暮すぎる。野暮天だ。でも野暮がなければ洗練もない。洗練のないところにどんなよさがある?
みんな救われて、罪も科も業もなくて善と安息のみがある?澄まし返った世界が素晴らしいって?おあいにくさまだ!
だから僕は死の先を認めない。死なない身体に用はない。ほっといても死なないのなら僕が殺す。それが始めから決まっていてほしいことだ。
8/7/2023, 1:59:24 PM