ここにある
一人で街に放り出された気持ちは、大人と違って疎外感と不安が溢れ出す。
大切な人というのは大人にとっても必要だ。だが、未熟で発達しきっていない子供には全てが大きく、全てが見知らぬ冷たい生き物としか考えることができない。
それはつまり、頼れる人間が見知った人しかいないということ。だから、親というのはとても重要なのだ。
何もかもが初めてで、間違いを犯してしまうことも子供にはあるだろう。しかしその失敗から学んでいき、何が信用できるのか、何が信用できないのかが分かってくる。
とても面白い。失敗談はなぜか忘れることができない。最も忘れたいものこそ、忘れられないのだ。楽しいことは忘れるくせに。しかしそのおかげで、次に同じようなことが起こっても対処ができる。その仕組みがなければ、私たちは永遠に子どものままだ。
失敗を恐れずに突き進んだ人こそ、立派な大人になれるのだと私は信じている。大人になるために大切なものは、きっともう私たちの中に、ここに備わっているのだろう。
8/27/2025, 12:06:16 PM