もう一歩だけ、近付いたら·····。
貴方はどんな顔をするのだろう。
部下として絶対に侵してはならない距離を保ってきた私に、貴方はどんな顔を見せてくれるのだろう。
私は貴方の部下として、申し分ない働きをしてみせたでしょう。
貴方の期待に応え、信頼に報い、貴方が何の憂いもなく仕事に向かえるよう、貴方の忠実な部下として振舞ってきました。
もう一歩だけ、近付いてもいいですか。
貴方のその指先に、触れてもいいですか。
私のこの感情は、もはや信仰に近いのです。
もう一歩だけ、貴方のそばへ·····。
END
「もう一歩だけ、」
8/25/2025, 3:38:00 PM