夕陽の光で、青く、黄色く、そしてピンク色の水彩絵の具に、綺麗に染まった教室の中。
教師の平坦なオーディオが流れる中で、それは交わされた。丁寧に折られ、厳かに渡される手紙。教師が黒板を見た瞬間に、彼の背後では小さなラムネの泡が湧いた。彼が振り返ると、弾けて消える。甘いラムネの香りを残して。
私の目の前で、それは交わされた。ひっそりと、静かで穏やかな会話をして、くすくすと笑っている。少しの背徳感を分け合って、二人で笑っている。ラムネの香りがするその二人は、淡く、しかし鮮やかな水彩絵の具に染まっていた。窓から差し込む夕陽で照らされ、なびくカーテンに吹かれ、柔らかく揺れていた。
題材【秘密の手紙】より
12/4/2025, 10:20:14 AM