シトリン

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幸せに暮らしたい。
誰もがそう願うはず。

だけど、幸せなだけじゃ文章は書けない。
幸せに酔ってしまったら、言葉を探して連ねて伝える作業ができなくなってしまう。

焦燥に憤怒、無力感に劣等感。
そんな負の感情こそが、意欲を掻き立てては私を創作に向かわせる。

誰かと会いたくてたまらないとき、その誰かと過ごす時間がかけがえのないものとして表現できる。
劣等感で潰れそうなとき、誰かの素晴らしいところや自分の内面をどこまでも見つめられる。
それができなくなったとき、私はきっと幸せだと思えない。

幸せに暮らしたい。
そのためには、少しの不幸せも欠かせないのだと思う。

3/31/2023, 2:54:26 PM