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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第四十五話」

「行くぞ!」
「かかって来いや!」
アンバーとの戦闘が始まりました。
「俺は、一般人に戻った身…ベガの戦闘能力がアンバーに対抗出来る事を祈るばかりです」
「アメジストさん!貴方、一般人だから林檎のメンバーと戦うのは危険です!ココは警察の僕が…」
「グラウンドアークスウェイク!」
アンバーが呪文を唱えると、巨大地震が発生しました。
「うわ…動けない!アメジストさん、身を潜めて!」
ベガは、必死でアメジストを守ろうとしました。
「ココは俺が何とかします。レストリバイバル」
アメジストは、術で地震で破壊された物を復活させました。
「そう言えば、アメジストは術が多彩だったな…ウッ…ウワァアア!」
アンバーの痣が全身に現れて、彼は正気を失いました。
「ガーネットの為だ。お前ら始末してやる」
「ガーネット?誰ですか?」
「存在しない林檎のメンバーの事です。セラフィの呪いのせいでメンバー達に幻覚が見えているのです」
アメジストは、ベガにガーネットの事を説明しました。
「なるほど、存在しない元女性のメンバーの事ですか…」
「グラウンドクレバス!」
「ベガ、攻撃が来ます!」
アメジストとベガに向かって地割れが迫って来ました。

「コッチだって、シャイニングファイヤー!」
ベガは、アンバーに向かって光の炎を放ちました。だけど、アンバーは交わしてしまいました。
「マッドドラゴン!」
アンバーは、地面から土や砂の竜巻を出現させてベガに向かって攻撃しました。ベガは、この攻撃を交わしました。
「なかなかだな〜困った…」
ベガとアンバーの戦いは拮抗状態でした。
「何か打つ手は無いか?相手は地面使いみたいだから…そうだ!スターボード!」
ベガは、星のサーフボードを出現させて、それに乗って空中に浮かびました。
「コレで地震は怖くないや」
「クソっ!マッドドラゴン!」
アンバーは技を繰り出しますが、大半の技や術が当たらなくなった為、焦り始めました。
「食らえ!犯人捕獲!」
ベガは、光の拘束具をアンバーに縛り付けました。

「クソっ…ガーネット愛してる…でも、それ以上にセラフィを愛してる…」
アンバーは、拘束具の中でもがいていました。
「アンバー、これ以上はもがかない方が良いですよ?もがけばもがく程、お前の戦闘力を吸い取るからな」
拘束具の中でもがくアンバーをベガは見張っていました。
「セラフィ…誰よりもお前を愛してる…」
「…ベガ、話があります」
「アメジストさん、何でしょう?」
「アンバーを一般人に戻せば無害になります。彼に回帰光玉を使っても良いでしょうか?」
「別に構いませんが…ええっ?!」
アメジストは回帰光玉を持ち、アンバーの傍まで近づきました。
「アンバー、お前は十分苦しんだんだ。今、楽にしてやるからな…」
アメジストは、アンバーに回帰光玉を当てて一般人の姿に戻しました。

アンバーは、呪いから開放されて正気を取り戻しました。
「アメジスト、俺もお前もセラフィの呪いにかかってたみたいだな。おかげで一般人の姿だぜ」
「すまない。お前を抑え込むのに回帰光玉を使うしか無かったんですよ」
「アメジスト、後から分かった事だけど、大事な親友を守る為にあんな嘘言ったんだな」
「いつの間に調べたんですか?」
アメジストはクスッと笑い、笑顔になりました。
「俺も残りのメンバー達を戻すのに協力するよ」
アンバーが仲間に加わりました。

11/3/2022, 10:33:53 AM