ヨルガオ(短編小説)

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「違う。これじゃない」

「間違えないように、潰さないと」

グシャ…グシャ…っと

花を何度も踏みつける。

「どこに咲いてるの。私の花」

広大な花畑を見渡しながら

違う花をいくつも踏みつける。

「…あ」

その花の周りには

綺麗に咲いた花なんて無かった。

「……あれ」

周りの変化に耐えきれなくなったのか

はたまた自分で潰してしまったのか

探していた、たった一輪の花は

色褪せ、枯れていた。


ー花畑ー



もし、花畑が地球だったら。

花が人間で

探していたのが運命の相手だったら。

踏みつける事が、暴言を言う事だったら。

……なんてね。

9/17/2023, 4:35:09 PM