#121 夢と現実
胡蝶の夢。
夢の中で蝶になって、それこそ夢中になって飛んでいたが、目が覚めたら人間だった。
さて、人間の自分が蝶の夢を見ていたのか、実は蝶が本体で、人間の夢を見ていたのか。
どっちが正しいかは知らん。
人間と蝶の形が違うことを区別という。
言い出しっぺは荘子。
あ、そうそうとでも言った風に最後に書かれた区別という言葉が、なんとも心を惑わせる。
この話の意味するところは、ネットで検索してもページによって微妙に違っていて、
夢か現実かはっきりしない様子や人生や人の世の儚さを例えた言葉とされていたり、
その区別にとらわれず本質を見る考えを言うものであったり。
どっちが正しいのかを考えるより、それぞれの前にある道を生きればいいとも。
原文を読むには頭が足りず、解釈をそのまま鵜呑みにするには素直さが足りず。
ただ、この話は荘子の斉物論の最後の方に書かれているそうなので。ここだけ読んだのでは分からない深い意味があるんだろう。
目に見える言葉が全てで
その奥にある意味は
疑い始めればキリの無い夢か
言葉は仮面で
その奥にあるものを見なければ
現実を生きられないのか
どちらが本当か、なんて。
荘子を孔子と何度も書きそうになる、
私の小手先の言葉では表しようがない。
12/5/2023, 12:11:48 AM