辺りが暗くなりはじめた夕方から
お気に入りの浴衣と帯を身につけ、お祭りに繰り出す。
慣れない下駄は靴づれを起こすから、
大人しくサンダルを選んだ。
会場が近づくにつれ大きくなるお囃子と、
暑さだけでない、人の熱気が体温を上げていく。
先まで並ぶ屋台に目移りしながらも、人波にのまれないよう見慣れた背中を追いかける。
クラスメイトに出くわして、挨拶を交わすのも醍醐味の一つ。
提灯の山車を見ながら、改めて“夏”が来たことを確認する。
あの独特の高揚感は、特別なもの。
観光地ではない、田舎の祭りの雰囲気が好き。
117:お祭り
7/28/2024, 11:25:55 AM