ほむら

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私はかなり暑がりなので、他人より早めに半袖のシャツを着始める。寒くないの?とよく聞かれるが、私からしたら長袖の人の方が暑そうに見えるくらいだ。

それでも、半袖で行かなきゃ良かったと思うことがあった。昼間まで晴れていて暖かかったのに、帰りに急な土砂降りに見舞われてしまったことがあったのだ。

「そんな、雨降るとか聞いてないよ〜!天気予報外れじゃん…」

傘を持っていなかった私はそう呟きながら走って家に向かった。玄関のドアを開ける頃にはずぶ濡れになってしまい、体が冷えていた。寒さに震えながらただいま、と言うと、彼は驚いた表情で慌ててタオルを持ってきた。

「ずぶ濡れじゃないですか。連絡入れてくれれば傘を持って迎えに行ったのに…」

呆れたようにそう言いながらも、彼は私の体を拭いてくれた。走って帰れば大丈夫だと思った、と伝えると彼は血相を変えて怒った。

「そういう問題じゃありません!風邪でも引いたらどうするんですか!それに、貴方は半袖だから余計に体が冷えてしまっているんですよ?」

彼は心配だからこそ、こうして説教してくれているのは分かっているが、普段怒らない彼がここまで怒っていることに私は驚いてしまった。何も言えずにいると、彼はハッと我に返り謝った。

「すみません、言いすぎました。でも、これからは折りたたみ傘を持っていくか、上着を着ていくかちゃんと対策してくださいね?」

優しく微笑み、諭すようにそう言うと彼はお風呂湧いているので、温まってきてください、と続けた。何だかんだ私に優しいんだよなぁ、と思いながら私はお風呂場に向かった。

テーマ「半袖」

5/28/2024, 10:59:10 AM