明日にはいない人

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紫陽花といえば、地面の成分によって色が変わると聞いたことがある。(本当にそうかは知らないが)

犯罪小説で使えそうだなと思ったので記憶に残っている。死体を埋めた場所の紫陽花だけが色が違う、みたいな感じだ。死体が埋まっている桜は美しいとかと似たような雰囲気を感じる。

なぜか美しい花ほど残酷なイメージを持たれやすい。薔薇しかり彼岸花しかり、、

ちなみに、紫陽花には毒があることを知っているだろうか?死ぬほどの毒ではないがお腹を壊したり気持ち悪くなる程度の毒を持っている。

薔薇は棘があるし、彼岸花もたしか毒があったはずだ、つまり美しい花というものは基本的には人間に友好的ではないのだ。

しかし、人間は美しいものが好きなので勝手に育てたり、勝手に愛でたりしている。

また、高嶺の花という言葉もある。欲しい物ほど手が届かないという例えだがこれにも花が使われている。

梅雨に入り、紫陽花が咲く季節だ。最近では様々な品種が出てきて花が大ぶりで華やかなものから小さいのがちょこちょこと咲く可愛らしいものまである。

私自身も例に漏れず花が好きなので出勤時や休日の散歩などで道端の花を眺めたりする。

残念ながら私の近所にそこまで多くの紫陽花はないが、とある家の軒先に、鉢に植えられた小さな紫陽花が咲いているのを見つけた。普通の紫陽花ではなく、白色で中心に集まっているつぼみの四方に小さく花が咲くタイプのだった。とても可愛らしい紫陽花だった。

昔にテレビで紫陽花の品種を紹介しているのを見たが本当にたくさんの種類があった。

紫陽花も桜のように死体が埋まっていたら美しく咲くのだろうか。





6/13/2024, 12:28:48 PM