スナエ

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 読書の秋。ふたりで、座った姿勢でお互いの首元に腕を回し、本を読んでいる。
 オレは、いつも通り哲学書で、おまえは推理小説。
 キルケゴールが、オレに「絶望」について語りかける。
 一方、おまえは、どこかの名探偵と一緒に事件の謎を追っている。
 だけど、オレたちは一緒にいて、あまつさえ抱き合っているワケで。見てる世界が、あまりにも違うけど、物理的な距離はない。
 不思議な読書会は続く。

9/26/2023, 10:08:27 AM