桜並木をすべりおちる。風に回された桜の花がうずを巻き、ちいさな輪っかとなってぶつかった。くすぐったいような心地で、笑う。歩くたびに景色が変わっていくような並木道を、ゆっくり歩いて楽しむ。心地よいリズムを耳にしながら、すわってる猫に声をかける。相変わらずの無表情だけど、もう決して逃げていかなくなった猫に。
4/2/2023, 2:06:19 PM