『君が転校してしまう』君が転校してしまう なんの記念日でもない今日に嘶く雷 三角定規を立てては倒して 全ての定理に僕は問う 無論、答えは無い 昼下がりに夏目漱石 『それから』と言われても 唯、耳が痛いだけたったひと言呪文のようにあの言葉を投げかける勇気が足りない 精一杯そっけなく手を振った 君の笑顔は一瞬なのに 夜が永く続いていく 都合よく雑草に寄り添って朝を迎える 窓を開けよう 朝の匂い、朝の匂いがする 鬱屈な僕を諫める朝の匂いが
3/4/2023, 2:40:13 PM