泣かないで
また壁だ。
どうしてわたしだけ。
泣いて、泣いて、泣いて。
弱いわたしが耳元で囁く。
『そうそう、わたしはずっと可哀想な子さ。
この沼からは逃れられないよ』
できない
もういやだ
にげたい
つらい、つらい、つらい。
でも。
一番いやなのは
不満ばかり言って何もしない自分。
何もできない自分。
それでも。
わたしはもうあの頃には戻らない。
全てを自分のせいにして、自分を苦しめていたあの頃には。
弱くたって、情けなくたって、惨めだって、いいんだ。
泣かないでとはもう言わないで
泣いて、泣いて、泣いて。
それでも前を向いていけ、わたし。
12/1/2022, 9:22:17 AM