遠くの空へ
若い頃、世間的なムードもあったと思うけれど、色んな国や場所へ実際に行ってみたかった。
お金と時間が揃えば友達とや1人で海外へ行っていた。
欧米よりもアジアが好きでその土地土地の空気の違い、まるで人間の性格みたいに土地そのものに個性があることが何より好きだった。
小乗仏教やヒンズー教の美術はとてもおもしろくて、どうしてこんな風に表現するのかなーとか、すごく違った文化なのに驚くほど似ている部分を持っていたり、人間というか人類はやっぱりひとつの何かなのかなって思ったり。足から耳とか見たら「なんだこいつ、ぜったい自分の仲間じゃねぇ」って思っちゃうだろうし、でも違っていてくれるから全体は回るわけで、そういう感覚って本当は全員の中に埋め込まれているものだと感じた。
視野の狭い足の指はかかとを見たって仲間だと思えない。
最近はあまり海外に行きたい気持ちが湧かない。
創作なんて大袈裟なものではないけど、自分の中を探してぴったりくる表現を探していると、これもまた遠くの空へ出かけていることと驚くほど似ているのではないかと思う。
ある日自分の中にぽっかりと開いた別世界への入り口。
その境目をうろちょろしていると日本が、今住んでいる場所が遠い。
最近私が出かけている遠くの空はピンクとオレンジの混ざった色です!
4/13/2026, 12:05:23 AM