貴方達は天国と地獄を信じるか。そう、閻魔大王だとか、天使とか、悪魔とか、そういう人間が信じ続けている死にたく無くなるサイクルだ。きっと私は俺は僕は死んだら地獄に行くから死にたくなんかないって思うんだよな。こんな哲学的な話をする事になったのは他でもないあいつのせい。
「なあなあ、面白い話して」
「私はSiriじゃねえよ」
「下ネタ?やめてよ俺耐性ねえのに」
「うるせえ」
同僚のあいつは社畜。今迄は俺もそうだったし、仕事しないと生きてる意味ねえわ俺とか思ってた闇の時期(笑)もあった。でも今はちゃんといきてる。イキってな。生きるだけに。笑えよお前ら苦笑すんなよ。そう云えばアイツ、ガキんころは可愛い趣味あったらしいぜ。夜空を見上げるのが趣味…だったらしいんだよなあ確か。だいぶ御洒落さんだな。
アイツにとっての地獄は此処…だな。此処、って言っても、現世っていう幅広ォいとこじゃなくて、仕事場っつう「此処」。心の中で死にたい死にたあい って連呼してそうなくらい鈍い俺から見ても完全に病んでるんだよなーあいつ。今度まあ飯でも奢ってやろうかなってお気持ちの優しい俺。何様だとぉ?俺様に決まってんだろ!!
話題が逸れたな。ジゴクじゃヒッドイ事される、 ってのが昔からのセオリー!みたいになってっけどホントなのかねーって感じだわ。ヒドイコト、って具体的にどんな事?釜茹ででもされんの?でもそれ って単なるすんげー痛みじゃん?それってホントにヒドイ?もっと、精神的に来るやつじゃないの?
そんな事を、アイツに漏らした結果は
「ひたっっすら死なねーんじゃねえの」
だそうです。病んでんな!
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わかるかもしれませんが、此方の物語に出てくる、同僚のアイツとはカサキの事でぇす。
そしてカサキの同僚の「俺」君は
「オダ」君になります。
5/27/2023, 3:14:52 PM