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「何してんの?」
声を掛けられ、咄嗟に後ろを見た。
そこにいたのは、友達のヒロキだった。

私「べっ、別に、何でもないけど?そっちこそ、何してんのよ。」
ヒロキ「いや、暇だったから声掛けただけ。んじゃ。」

そう言うと、ヒロキは行ってしまった。
私は何でもないフリをしていたが、本当は嬉しくて、たまらなかった。
なぜか、って?そりゃあ、片想いしてる人に話し掛けられたら、嬉しいでしょ?
でも、同時に焦りの気持ちも表れた。
…告白の準備をしていたからね。
ふう、いくぞ。

はあ、今日も言えなかった。俺って本当、弱虫だな。なんで、何でもないフリしたんだろう。
でも、そろそろ言わなきゃ、
「好きです。」
って。
よし、この片想いにけじめをつけるぞ。今度こそ。

   
   「「あのさ、話したい事があるんだけど。」」

12/11/2024, 1:44:22 PM