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二人ぼっち バカみたい 特別な存在 ところにより雨 好きじゃないのに ないものねだり です


二人ぼっち

「カラオケに行こう」
と誘われ、友だち数人とやって来た。
までは良かった。僕が歌っている間、一人、また一人と席を立ち、歌い終わったときには、僕が気になっている子と二人ぼっちになっていた。
(どうしよう。何か言わないと)
そう思うけれど、何を言っていいのかわからない。歌う予約のないテレビからの広告と、店内BGMのおかげで、静かにならずにすんではいるけれど。
(でも、よく考えたらこれってチャンスだよな。彼女のこともっと知りたいし)
もしかしたら、カラオケに誘った友だちが、彼女のことを僕が気になっている。と知っていて、二人になるようにしてくれたのかも。
(そうなら、その気遣いを無駄にしないようにしないと)
友だちの気遣いかはわからない。けれど、このチャンスをものにしようと、僕は口を開くのだった。


バカみたい

「バカみたいだな、俺」
片手に持った花束。渡す前に、気持ちを伝える前に、振られるなんて。
「そうだよな。あんなステキな人に、彼氏がいないはずがないよな」
彼女のために用意した花束。本当なら捨てたいところだけれど、キレイな花に罪はない。
自分の家に持ち帰り、痛い心を癒すために、部屋に飾ろうと思うのだった。


特別な存在

そばにいて、笑ってくれるだけでいい。キミは、僕にとっての特別な存在。
どんなに疲れていても、どんなにイライラしていても、キミの笑顔に癒やされる。
「ずっとずっと、僕のそばにいてね」
きっとその願いは叶わない。
わかっているけれど、できるだけ長く、愛する我が子の成長を見守りたい。と思うのだった。


ところにより雨

「今日の天気は、全国的に晴れ。ところにより雨となるでしょう」
時間を知るためだけに点けられたテレビから聞こえる今日の天気。
「ところにより雨…か。確かにね」
はぁ。とため息を吐いて苦笑する。
だって、振られたばかりの僕の心は土砂降りの雨だから。ところによりの場所は、きっと僕の心。だから。
「でもさ。止まない雨はないんだよな」
窓から見える青空を見上げ、僕は笑ってみせるのだった。


好きじゃないのに

「ねえ。どうして好きじゃないのに、乗ってくれたの?」
ベンチに座り、生気の抜けた僕に、キミは心配そうに声をかける。
「だって、キミは乗りたかっただろうし、大切なキミを、1人で行かせるのはイヤだったんだ。キミの隣に僕以外の誰かが座るのもイヤだし、好きじゃない。って断って、嫌われるのも怖かった」
情けないけれど、僕はジェットコースターか好きじゃない。それでも乗ろうと思ったのは、そんな理由からだった。けれど、ムリして乗ってキミに心配をかけているなら、乗っても乗らなくても、結果は変わらなかったかもしれない。
嫌われただろうなぁ。と自分の不甲斐なさにため息をそっと吐くと
「ありがとう」
意外な言葉が降ってきた。
「え?」
「だって、私のために頑張ってくれたんでしょ?」
「でも…」
「好きじゃないなら、好きじゃない。って言ってくれて良かったんだよ。それなら、2人で乗れそうなものに乗ればいいんだし。それに」
キミは僕の目を見つめ
「そんなことじゃ嫌いになれないくらい、私はあなたが好きだよ」
微笑むのだった。


ないものねだり

ないものねだり。
しても仕方ないとはわかっている。
だけど、自分もあんな風に。と思ってしまう。
今自分には、毎日読んでも飽きないし、なんなら、何度も読んでいるのに、涙してしまう小説がある。
その小説のような作品が自分にも書けたらいいのにな。とは思うものの、ストーリーは浮かばないし、文才もない。ただ、書くのは好きだから、この場所に居させてもらっている。
いつか書けることを夢見て、これからもここに居させてください。

3/27/2026, 5:58:40 AM