うどん巫女

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たそがれ(2023.10.1)

茜色を背にして、君は「じゃあね」って、軽く手を振った。まるで、また明日も当然会えるよと言うかのように。
校門を分岐点に、君の家と私の家は真反対。もう、偶然会うなんてこともない。
逆光の影に塗りつぶされて、君が笑っているのか、泣いているのか、わからなかった。黄昏時は、別れの思い出すらくれないんだね。
「誰そ彼」なんて言うなら、君じゃない、誰かを連れて行ってくれたらいいのに。

10/1/2023, 10:41:01 PM