九至 さら

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『どこまでも続く青い空』



目を細めながら、空を見上げる。

雲ひとつない晴天に、吸い込まれてしまいそうだった。

ふと、目線を下ろすと全身に鳥肌が立っていた。

波に揺られて、優雅に浮かんでいたはずが

気づけば、ずいぶん遠くまで来てしまっていた。

僕は慌てて砂浜の方に戻る。

振り返ると地平線が真っ直ぐ伸びていて、

空と海の青さの違いに気づく。

海と空に囲まれて、孤独を感じたあの体験も

直射日光に肌を焼かれている中で感じたあの寒気も

僕は忘れることが出来ないだろう。

10/23/2024, 3:13:03 PM