あーあ、最悪。
華の金曜日なのに、なんで残業してるんだろう。
飲んで帰ろうと思ったのに…
目の前にある少し減った仕事を見つめながらそう呟く。
「僕もですよ…上司、僕らにだけ仕事押し付けて…」
驚いた。
他にも人がいたなんて。
しかも、あんまり話したことない後輩の地味男くん…
「あっ…あぁ、いたんだ。ごめんごめん。
お互い早いところ終わらせて、早く帰ろうね」
そう言って、私と地味男くんはPCに向き合う。
「はぁーー!やっと終わったー!」
「先輩、お疲れ様です。」
そう言って地味男くんは暖かいコーヒーを差し出してくれた。
その優しさに泣きそうになったが、終電の時間が過ぎてしまい、タクシーで帰らないといけない現実に直面し、焦る。
「先輩?終電…大丈夫ですか?」
地味男くん…私の心が読めるのか?!
と思いつつ、私は既に終電は行ってしまったことを伝える。
「あの…良かったら、僕の家来ませんか?すぐ近くなんです。あっ!いや!!誤解しないでください!僕、姉と二人暮らしで…姉は気さくな人だし、女性の部屋なら先輩も安心かなって思って…」
焦る地味男くん、ちょっと可愛い。と思ったのは心の中にしまい、
「お姉さんに悪いけど…お願い…したいかも…」
金欠だった私には大変助かるお誘い。
地味男くんは、お姉さんにすぐ連絡を取ってくれて、無事に地味男くんの家に行くことになった。
帰り道はとても楽しくて、地味男くんのお姉さんも本当に気さくな人で楽しい夜を過ごした。
こんなに楽しい夜を過ごせるなら、地味男くんと二人ぼっちの残業も悪くない…かも。
「二人ぼっち」
3/21/2026, 3:24:30 PM