ーばかー(愛を叫ぶ。)
多分、知っていた。
たぶん。
私が嫌われる理由を。
それでも、嫌がられるほど近づいてしまうのだ。
……。
じめじめとした空気が、
体にまとわりつく。
汗が額に、前髪を貼り付けた。
湿度をもったそれは、襲いかかってくる。
捕まったら最後。
汗ばんだ体で、私を締め上げるのだ。
鼻息を荒くし迫るそれを、私は拒めない。
……。
クラスの人間が嫌い。
家族といたい。
知らない人と関わりたくない。
……。
「あんたって子は!!」
衝撃が走って、視界が揺れた。
頬がびりびりと痛い。
「何にもできないじゃない!部屋に戻ってなさい!!」
怒号が響く。
頬の痛みが頭蓋骨に穴を開けて、私の脳ミソを引きずり出した。
でろでろと穴から漏れている。
「……お母さんなんか、死んじゃえばいいんだ!」
次に走った衝撃が、頭蓋骨を越えて、脳ミソを潰した。
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おやすみなさい。20:21
5/11/2026, 11:21:37 AM