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明日、もし晴れたら

約束ね?明日、もし晴れたらあの公園の見晴台でお弁当食べて、遊歩道を散歩して降りたところにあるトリックアートへ行きましょう!
すっごいキラキラした瞳が私を見る。立場が逆だ。女子のかわいいおねだりをなぜアイドルみたいな顔のあなたがするの?と、いう心の声が漏れそうになる。
集合時間は公園の入口に10時でいいですか?あっ、お弁当は自分が用意しますから、心配しなくていいですよ!
そう言って何にしょうかとブツブツいい始めた。
女子の立場がないと言いかけるが、アイドルスマイル全開で指を振る。
自分はあなたの笑顔をみたいから。お弁当楽しみにしていてください。
周りに羨望と嫉妬の視線を感じる。
ありがとう。楽しみにしているね。

次の日、大雨だった。
私の行ないが悪かったのか。もっと楽しみだって言えばよかったのか。もしかしてと思い、約束の時間には早いが公園の入口に行く。

大雨ですね。残念ながら。
そう声をかけられる。彼だ。
お弁当作ってしまったから、どこか雨がしのげる場所にいきませんか?背中に背負ったリュックを示す。かわいいてるてる坊主がついていた。

何だか急に涙が出て来た。楽しみにしてたんだ。私。来ないかもって疑った。

会えて良かった。行きましょう。見晴台は次の約束にしましょう。また、雨だったらずっと約束できますね。


もう、お腹いっぱいです。

8/1/2024, 10:12:11 PM