作品No.115【2024/07/24 テーマ:友情】
友情なんてなかったよ
あんたのことなんて
保育園に通ってたときから
ほんとは嫌いだったんだから
一人乗りのブランコ
隣が空いてても
私が乗ったばかりでも
催促してきたよね
五年の空白をあけてひさしぶりに
同じ空間で過ごすことになった
あの頃だって そう
あんたと話してたのだって
お互いに話しやすい人がいなかった
きっと それだけのことなんだよ
あんたが立候補した所為で
運動会のエイサーのチョンダラー決め
ひっどい空気になったの
わかってる?
空気読むの苦手な私が
珍しく空気読んだんだから
ほんと感謝してほしいくらい
お笑い芸人のギャグやるとこも
私の家までついてくるとこも
帰宅を促しても帰らないとこも
あんたといるのが
ほんとにいやだった
あんたとセット扱いしてくる
周りの人間はもっといやだった
それ以上に
あんたのこと思い出してしまう
私はもっともっといやだ
縁を繋ぎ直して
五年連続同じ空間で過ごした
学生時代
その縁が消えかけた
今ならわかるよ
あのとき
縁を繋ぎ直さなきゃよかったんだね
こんなにもどす黒い感情
持ち続けたくなんてなかったよ
7/24/2024, 2:22:27 PM