虹の架け橋
虹の架け橋、と聞いて多様性について考えてしまうのはテレビやSNSに脳がやられているのだろうか。虹を渡った先に何があるのか、なんてかわいらしいことを考える余裕は、もう、ないみたいだった。
多様性という言葉がある事自体が間違っているのではないかとすら思ってしまう。世の中にはたくさんの考えがあって当然なのだ。
──普通とはつまり、多様性のことだよ。
とは誰の言葉だったか。そういうことなんだと思うけど。僕が一つ大切にしたいのは、個性や多様性を免罪符にしてはいけないということだ。結局は個人に善悪の判断は委ねられているのである。
虹の架け橋が繋がって、みんなが虹色に濁って、ルールが統一されたとして、そこに個性はあるのだろうか。そこに、善悪の自我はあるのだろうか、と僕は不思議なのである。
そして
ああ、やめて、石を投げないで。僕の好きは、そんなにダメなものでしたか?
9/21/2025, 10:14:34 AM